近年、急激に成長している中国企業ですが、これはデジタルオーディオの世界でもその力を示し始めているようです。

いうのも、最近Bluetooth/A2DP向けコーデックとして「HWA=High-Res Wireless Audio」なるものが、HuaweiとSavitechによって策定され発信されました。

このHWAは、既存のLDACやaptX HDのようなBluetooth伝送でハイレゾ相当の高音質再生を目指した技術で、一般的なオーディオコーデックであるSBCの約3倍の情報量にあたる最大約900kbpsのビットレートでデータを伝送できるのが特長となっていて、96kHz/24bit対応となっているようです。

今回のHWAの規格は3つの認証グレードに分かれているのだそうで、それぞれダイアモンド/プラチナ/ゴールドとなっていて、それぞれの段階ごとに、再生できるハイレゾ音源の上限や音質に差が設けられているのだとか

そして、HWA対応のオーディオ機器については、SAVITECHによるハードウェア、またはソフトウェアによって提供されるLHDCのコーデックを実装することが求められ、フォーラムが定める規定をクリアした製品のみがHWAのロゴを取得し、パッケージに表記できるのだそうです。

現在、Bluetooth伝送のおいては、A2DPで必須の「SBC」以外に、iPhone/iPadなどApple製品でサポートされている「AAC」、CD並みの高音質をうたう「aptX」、その高品質版の「aptX HD」、そしてソニーが開発した最大96kHz/24bit対応の「LDAC」の中から選んで製品対応することが主となっているのですが、今回の「HWA」はこれらの中に割って入ることができるのでしょうかね?

まぁ、少なくとも中国の機器は対応しそうですし、ひょっとすると一気にメジャーに躍り出る可能性も出てきますよね。

中国たった1カ国だけの対応だったとしても、人口が桁違いですから、一気にデフェクトスタンダートになりうるのも無理からぬ話ではありませんからね。

 

高音質Bluetoothオーディオ「HWA」
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