音声や楽曲の圧縮技術と形式を指すものとして「MP3」があります。

ひょっとすると音楽を圧縮するファイル形式としては誰でもが知っている形式なのではないでしょうかね。

MP3

MPEG Audio Layer-3(エムペグ・オーディオ・レイヤースリー)の略で、ファイル名の拡張子は「.mp3」が使われます。

そもそも「MPEG」というのは、動画圧縮技術や規格の名称として使われていたもので、MPEGはいまでもデジタル式のビデオ動画の圧縮技術として世界的に普及していて、DVD、ブルーレイやハイビジョン放送など様々な動画環境で利用されています。

そしてMPEGの音声や音楽の部分で使用されているのがMP3で、圧縮するときのビットレートの設定によって音質を指定することになります。

ビットレート

音質を決めるものがビットレートなのですが、一般的には8kbps~320kbpsの間でビットレートを変更することによって、音質とその容量を調整することができて、エンコードするソフトによっても音質は変わってきます。

MP3自体、非可逆圧縮ですので、圧縮にともない音質は劣化し、圧縮前の音を完全に戻すことはできません。

とはいえ、圧縮時には人間の感じ取りにくい部分から情報を間引く技術が用いられているので、よほど高圧縮率を選択しない限りは一般的には聞きにくくなるような音質になることはありません。

ちなみに、このbpsというのは、bit per second の略で1秒間に転送される情報量を示していて、この数値が大きいほど1秒辺りのデータ量が大きくなり、音質も良い設定となります。

MP3の圧縮
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